
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』より、5体のロボタロウが変形合体する
「DXドンオニタイジン」のレビューです。
ドンロボタロウ

ドンオニタイジンの胴体になるドンロボタロウ。
全高26cmほどあり、身長だけなら単体で例年のDX戦隊ロボ玩具に匹敵するサイズ。
ただ合体ギミック優先のためかプロポーションは劇中とは大きく異なります。

背中にはドンオニタイジン用の兜パーツが付いてます。
(まったくの余談ですが、劇中スーツの同じ箇所に付いてる兜が妙に小っちゃくて可愛らしく見えるのでよかったら注目してみてください)

頭部は劇中スーツによく似てます。
大きなサングラスとちょんまげが印象的。

ちょんまげの先端はアバタロウギアのような形になってるのが芸コマ。

可動は頭部が上下左右にに動くのと、脚の付け根が前後&外側に開けるのと、膝が曲がるのみ。
腕は変形の都合でこういう形にできますが可動と呼べるものではないかも。
肩に前後回転がありそうにも見えますが実際は動きません。
サルブラザーロボタロウ

ドンオニタイジンの両腕になるサルブラザーロボタロウ。
なにげに劇中スーツとけっこう似ています。さすがに脚は小さすぎますが。
あとこの画像では見づらいですが腹部には取り外し可能な腹筋パーツあり。(下の可動紹介画像を参照)


さすがに猿の毛を表現した部分はやや大味な造形になってるものの、パーツのバランスは良好。

可動は頭がボールジョイント、脚の付け根が前後に動きます。
そして腕は肩の前後回転と横方向への開き(合体都合により右のみ)、二の腕に縦軸ロール、肘可動、手首はボールジョイント、
さらには指が親指以外が1パーツで開閉するようになってます。ほぼアクションフィギュア並。
腕がほぼ合体後のドンオニタイジンと共有のため、5体のロボタロウの中で一番よく動きます。
オニシスターロボタロウ

ドンオニタイジンの右脚になるオニシスターロボタロウ。
さすがに置物感の強い見た目ですが各部の造形はよく出来ていて雰囲気はバッチリ。

後ろからみるとほぼ脚。
でも腰から下は見ようによってはスカートのようにも見え、女性戦士らしさが表現されている気がします。気のせいかもだけど。

頭部の造形も良好。

可動は首の横回転のみという潔さ。
子供向けの合体ロボ玩具は頑丈でナンボなのでこれでいいのです。
イヌブラザーロボタロウ

ドンオニタイジンの左脚になるイヌブラザーロボタロウ。
劇中(CG)よりだいぶゴツくなってます。俊敏さが下がってる代わりにパワーが増してそう。
ちょっぴりゴーバスターエースのチーター形態に通じる雰囲気もあります。

尻尾が太い…。

顔は5体の中でもかなり劇中に似てる方。

可動は四肢が付け根で前後に動くのと、尻尾が変形の都合で上下(範囲広め)と左右(範囲狭め)に動きます。
キジブラザーロボタロウ

ドンオニタイジンの肩アーマーと刀になるキジブラザーロボタロウ。
実はいなくても人型には合体できることは本人には言わない方がよさそう。
ともあれクリアパーツがふんだんに使われていて見た目がとてもキレイです。

尻尾部分が刀になるんですが、かなりのボリューム。

造形はとても良いのですが、本来はピンクではないクチバシの下の部分もピンクに塗られているためちょっと印象が劇中と違う感じに。

可動は首が上下に動くのと、翼が下方向にだけ曲げられます。どちらも変形機構の副産物。
ドンオニタイジンへの合体準備

5体のロボタロウが終結!
ドンロボタロウ「お供ども、いざ大合体だ!」

ドンロボタロウは背中の兜パーツを取り外して腕を背中へ折りたたみ、胸部を上に引き上げ、爪先を伸ばします。

サルブラザーロボタロウは腹筋パーツを外し、頭部を左肩へ移動して左右に分割。
脚部と腕の各部の位置を整えます。

オニシスターロボタロウは頭部を移動して腕部を収納し、脚部を折りたたみます。
イヌブラザーロボタロウは胴体の前半分を下方向へ90°倒し、後脚を90°前に曲げ、尻尾を下方向へ倒します。

キジブラザーロボタロウは尻尾を取り外して左右に分割、胴体も左右に分割してそれぞれを折りたたみ、頭部を移動。
分割した尻尾は刀パーツ(キジンソード)になります。
これにて全員の合体準備が完了。
ドンオニタイジンへの合体

ドンロボタロウ「お供ども、脚となれ!」
オニシスターロボタロウ、イヌブラザーロボタロウをそれぞれドンロボタロウの脚に接続。

ドンロボタロウ「お供ども、腕となれ!」
先にサルブラザーロボタロウとキジブラザーロボタロウのパーツを左右それぞれで組み合わせておき、ドンロボタロウの胴体へ接続。
それから腹筋パーツを腹部へ取り付けます。

腹筋パーツを付けた状態で胸部を下へ降ろすと、胸の中央のパネルが開き・・・

ドンブラザーズのエンブレムが出現!

最後に兜パーツを頭に被せ・・・

グッと下へ押し込むとバイザーが上がって中の眼が出現。
先ほどの胸のエンブレム出現やこの頭部のような劇中の演出を再現するギミックは燃えざるを得ない。最高。
そして何より顔のデザインがめっちゃカッコいい!
鎧武者風の意匠に戦隊ロボではあまり見ないくらいの目つきの鋭さ、ドンロボタロウ時のバイザーがツノになる面白さなど、頭部だけでも魅力に溢れてます。
(顔つきがちょっぴりグレン〇ガンに似てる気も)

完成、ドンオニタイジン!
大きさは頭頂部までで約36cmと、スーパー戦隊シリーズの1号ロボとしては過去最大級。
背中のキジンソードの先端までだと約50cmものサイズになります。
また合体後のプロポーションもこれまでの戦隊ロボ玩具とは全く別物に感じられるほどメリハリの効いたものになっています。
劇中スーツのバランスとも異なる、どちらかというとアニメのヒーローロボットのような体型に。

背中は狙ったのかはわかりませんが折り畳んだドンロボタロウの腕がブースターのような雰囲気に。
またサルブラザーロボタロウとキジブラザーロボタロウのパーツに注目すると、改めてパーツの配置や組み合わせ方が秀逸なことがわかります。

背中の刀パーツ(キジンソード)は手に持たせることができるわけですが、
刀の持ち手部分の窪みと手の平にある四角い出っ張りで接続して指可動で支えるようになっており、しっかりと保持することができます(両手とも)。
ドンオニタイジンのアクション

ドンオニタイジン、出陣!

これまでのDX戦隊ロボ玩具はほとんどが肩が回転するくらいで、加えて首や肘が動けば御の字…といったものが大半でしたが、
このドンオニタイジンはここにきて突然の全身フル可動!
特に上半身に至ってはハイエイジ向けのアクションフィギュア並に可動します。

キジンソードを構えるポーズもバッチリ。

一方で、下半身は脚の付け根が前後に少ししか動かず、また左右にも開かないため上半身に比べるとだいぶ動きが制限され、物足りなさを感じてしまいます。
ただしこれは後の強化合体時の強度確保のためであることが開発スタッフより明言されてます。
それでも膝は動くし足首も左右に動いて接地性にも配慮されており、これまでの戦隊ロボと比べたら破格であることには変わりありません。

劇中では飛行シーンもあったのでそれっぽく。
実際には浮かせて撮影はできなかったので雰囲気だけ。

「これでトドメだ!」

「一騎桃千・ドンブラパラダイス!!」
本当は両手持ちですがさすがに無理だったのでこれも雰囲気だけ。

「大勝利!エイ・エイ・オーーー!!」
以上、DXドンオニタイジンでした。
総評
普段DX戦隊ロボは買っていませんが、なんか凄いのが出てきたのでゴーバスターエース以来約10年ぶりに購入。
でっかくて、そこまで破損などを気にせずにガシガシ遊べて、さらにアクションポーズも付けられるロボット玩具というのは近年ではさほど多くないので、それらが楽しめるだけでも感動。
変形・合体も難しくなく、パーツの接続強度もしっかりしていて余剰パーツもなし。
それでいてデザインもカッコ良く、『ドンブラザーズ』本編も面白いので併せて楽しめるなど非常に満足度高し!
定価9,350円というのは一見高いと思われそうですが、内容を鑑みるとむしろよくこの価格まで抑えられたなと感心します。
来年以降の戦隊ロボも可動重視で行くのかはわかりませんが、個人的には大いにアリだと思うのでこれからの戦隊ロボの進化も楽しみです。
※2023/01/29 このドンオニタイジンをさらに楽しめるオプションセットのレビューもUPしました!(↓)
コメント