Hasbro社のクラウドファンディング「HAS Lab」企画により商品化された『ビクトリーセイバー』。
セット内容のボリュームがありすぎて一度では扱いきれないため、3回に分けてレビューします。
まずはスターセイバーを紹介!
※第2回『ビクトリーレオ編』はこちら↓
※第3回『ビクトリー合体編』はこちら↓
パッケージ
国内版と海外版で特に仕様は変わらないと思いきや、なんと国内版のみこのパッケージ(箱)が追加された模様。
2色の線画ですがカッコいいビクトリーセイバーが描かれています。
クラウドファンディング開始時はカテゴリー名は無かった気がしますが(たぶん)、『トランスフォーマーレガシー』のロゴが入ってました。
裏面にはセット内容等が書かれてます。
ちなみに箱の側面・天面・側面には特に文字や絵などは無かったため画像は割愛。
箱から取り出すと豪華な造りのスリーブが。
スリーブはなんとリバーシブル仕様になっており、裏返すとなんとほぼ日本語表記のパッケージで『トランスフォーマーV(ビクトリー)』のロゴやG1玩具版と同じ「C-328」のナンバーが!
これは全世界共通の仕様なので、日本独自のアニメのキャラクターであることがしっかりアピールされていて日本のファンとしては嬉しいですね。
イラスト側の面は天面・底面まで展開すると大きな一枚絵に。迫力がすごい。
これはめちゃくちゃテンション上がる!!
スリーブから中の箱を取り出すと、今度は上蓋になっているダンボール板の片面にこんなイラストまで印刷されてました。一体いくつビジュアルあんねん(歓喜)。
上部には次回のクラウドファンディング商品である「デスザラス」も描かれており、そちらへの期待も高まります。
蓋を取ってようやく内容物がお目見え。
上下2段になっており、上の段にはディスプレイベース等が。
下の段には本体や武器等が入ってました。それぞれ詳しくは後述。
本体・オプション
まずは小型ロボットの「勇気のブレイン」から。
全高22mmほどとかなり小さく、そのサイズにしては造形・彩色ともに良くできてます。
可動は腕と、くっついた両脚が前後に動かせるのみ。
セイバーとの合体時には、背中の顔をこのように起こしておきます。
顔はセイバー時のヘルメットの内側部分になるのですが、ゴーグル部分にツインアイがあるのがわかります。
続いてセイバー本体をビークルモードから。
アニメの作中イメージ通りの小型ジェット機。
キャノピー部分は開閉可能で、中にブレインを座らせることができます。
ビークルからロボットへ変形させる際、機首部分のパーツ(画像左)は取り外す必要あり。
機首パーツは青い持ち手の部分をカチッと手ごたえがするところまで引っぱって(重要)から、
画像右の剣先パーツと組み合わせることで
武器「セイバーブレード」になります。
セイバーをロボットモードへ変形させる途中、胸部パネルを開いておき、
合体待機状態にしておいたブレインをこのように収納します。
G1玩具版やマスターピース(MP)版のブレインセットギミックとは異なる機構ですが、
大きさ的に込み入った機構を中に仕込むのは大変そうなので、良い落とし所だと思います。
ブレインをはめ込む箇所はそのブロックごと左右に動かせるようになっており、これによりセイバーがある程度首を横に振れるようになってます。
これはよく考えられてますね。
劇中イメージと比べると少し脚が短い印象ですが、かなり良い感じのロボットモード。
実際に手に取るまではデラックスクラスくらいの大きさかと思ってましたが、実物は平均的なデラックスクラスより1~2まわりくらい小さい感じでした。
左肩に機首パーツを取り付けた状態。
アニメ作中では基本的にこの姿でしたね。
造形は良いのですが、自分のものはゴーグル部分に傷と、左目の下に塗装のはみ出しがありました。
また合体前にはわかりやすかったツインアイが暗くなってあまり目立たなくなってしまってるのは、ちょっと勿体ないですね。
続いてセイバーの大型支援ブースター、Vスター。
こちらも特に大きなアレンジはなく、劇中イメージに忠実。
スターセイバー時の膝になる部分にランディングギアがあり、開閉させることができます。
画像ではわかりにくいですが上面にはいくつも5mmジョイント穴が空いていて、自由に武器などを取り付けられるようになってます。
Vスターに付いているヘルメットを取り外して。
G1/ロボットマスターズ/MP版ではVスターに接続されていましたが、今回は取り外して被せる方式になってました。
このように変形させてからセイバーの頭部に被せます。
コスト面のこともあるでしょうし、セイバーの機首パーツも一旦外す方式なのでこれがダメということはないですが、
これまでのヘルメット装着ギミックはロマンを感じる装着方式だったので、できれば繋がってた方が嬉しかったですね。
Vスターは基地形態「ファイヤーベース」にも変形可能。
スターセイバー時の肩部分にあるレーザー砲が上下に可動するほか、武器やシールド等(後述)を取り付けられます。
セイバー/スターセイバー用の武器(銃)。
パッケージ等に名前は書かれてませんが、デザインからして所謂「セイバーレーザー」ですね。
続いてシールド(左)とその補助パーツ(右)。
シールドの裏に補助パーツを取り付けることで、各形態の手に持たせたりスターセイバーの腕に付けたりすることができます。
またシールドにセイバーブレードを取り付けておくこともできます。
セイバーとVスターが合体した大型ジェット機。
デザインのまとまりが良く、大きさからくる迫力もあってめっちゃカッコいい!
お待ちかねのスターセイバー。大きさはだいたいリーダークラスくらい。
アニメと比べるとややどっしりした体形ですが、これはこれで力強さが感じられて個人的には大いにアリ。
近年のGENERATIONS系のデザインに合わせて追加されたと思われる各部のモールドも、うるさすぎずあっさりすぎない良い塩梅です。
頭部の造形も理想に近いかなりのカッコよさ。
胸の”V”の字には金メッキが施されています。
胸部中央の隙間は本来はもっとピッタリと閉じるはずなのですが、向かって左側(セイバーの右脚)の内部のパーツ取り付けに不具合があったため、しっかり閉じてくれません。
(ちなみにこの不具合はけっこう多くの個体で確認されている模様…)
ここでちょっと余談。
顔をアップで見たら、自分の物にはマスク部分に目立つ傷が二本入ってました。
画像ではわかりにくいかもですが、肉眼で見るとけっこう目立ちます。
これにはだいぶショックを受けたというか、これに気が付くまではめちゃくちゃ高まっていたテンションが、気付いた途端にガクッと下がってしまいました。
他の部分ならほとんど気にしないけど、顔だけは勘弁してほしかったな…。
気を取り直して本体ギミックの紹介をば。
手首には内側に武器を持たせるための5mm径の輪っかがあり、親指以外の4本指を開くとその輪っかが手首の方へ引っ込む、というギミックがあります。
脚部の横には剣先パーツを収納しておくことができます。両脚にあり。
収納したままVスターへ変形することも可能です。
スターセイバーで使用するオプションとして、ディスプレイベースが付属。
それぞれのパーツを組み替えることで、ビークル/ロボット双方のモードで使用することができます。
最後にエフェクトパーツ。
同じ造形の物が2個ずつ×3種の計6個あり、それぞれで武器や本体の各所に取り付けられるほか、
エフェクトパーツ同士で組み合わせることもできます。
ここまでに紹介した以外にもオプションパーツはありますが、今回使用するものはここまで。
ほかのオプションはまた『ビクトリーレオ編』にて紹介します。
変形&アクション(セイバー)
スターセイバー発進!Let’s say go!
セイバー分離!
セイバー、トランスフォーム!
ブレインセット!
セイバーの変形は至ってシンプルで、特に迷うような手順はなし。
やはりブレインセットギミックが肝で、ただ変形させるだけでなくアニメのギミックを自分の手で再現できるというのが楽しいですね。
セイバーの可動は近年のレガシー等とだいたい同じでよく動きます。
手首がボールジョイント接続なので回転させたり角度をつけることも可能。
また合体ギミックの都合で腰が前にも曲がるので、そこも活用すると捻ったポーズをとらせることもできます。
セイバーブレードとシールドを装備。
オーバーサイズですがこれはこれで面白いというか悪くないというか。
セイバーレーザーで攻撃!
これも少し大きいんですが、スターセイバーに持たせると小さいのでどちらかと言えばセイバーのメイン武装という印象。
ライドオン!
Vスターに乗って戦うシーンもしばしばありましたね。
変形&アクション(スターセイバー)
セイバー「来い、Vスター!」
バトルアップ!
Vスター、セイバーともにこちらも変形は特別難しい箇所などはなく、各部のパーツの固定もしっかりしており変形させやすいです。
ただ一点、スターセイバーの腕と大腿部のロックを外す箇所だけ妙に固く、破損しないかちょっと怖い感じがします。たぶん大丈夫だとは思いますが…。
スターブレードとシールドを手に持たせて。
シールドは充分な大きさですが、ブレードはスターセイバーに持たせるともう少し長さがあっても良かった気も。
シールドは腕に付けることも可能。この方が取り回しはしやすいです。
可動は合体状態でも通常のTFと変わらないくらいによく動きます。腰回転も拳回転もあり。
ただセイバーの首があまり大きくは横を向かないため、スターセイバーで大きく横を向かせたい場合はヘルメットを90°横にして付け直すという裏技もアリ。
ただこの方法はもしかするとどこかに悪影響を及ぼすかもしれないので、一応やる時は自己責任で。
G1玩具の初期版パッケージのイラストのポーズを再現!
本来ロボット玩具にはなかなか難しいポーズですが、なんと肩に前方向に開く可動もあるため、それっぽいポーズを付けることができました。
最後はG1玩具の後期版パッケージのイラストのポーズで。
総評(スターセイバー)
スターセイバーはマスターピース版もかなり良い出来でしたが、それはそれとしてGENERATIONS系の手触りの物も欲しいと思っていたので、こうして商品化されたのは嬉しい限りです。
そして実際に触ってみたら設計やデザインなどかなり理想に近く、とても良いアイテムだと感じました。
しかしながら、自分が手にしたのは品質面に難のある物だったため、100%のテンションで楽しめなかったのが非常に残念でした。
とはいえそれはあくまで私個人の話で、良品を手にした方や、不具合があっても気にしない方にとっては決して悪いアイテムでないことははっきりと表明しておきます。
※第2回『ビクトリーレオ編』はこちら↓
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