【TF】レガシー「ゴッドファイヤーコンボイ」レビュー 前編(ファイヤーコンボイ/スーパーファイヤーコンボイ編)




トランスフォーマートランスフォーマー玩具レビュー

Hasbro社クラウドファンディング商品『トランスフォーマーレガシー ゴッドファイヤーコンボイ』を全3回に分けて紹介。

今回は前編の「ファイヤーコンボイ/スーパーファイヤーコンボイ編」です。

※6/8:公開時にこの記事で紹介した「パッケージ」については、都合により後編へ移動しました。

 

※中編、後編はこちら↓

 

ビークルモード

「ファイヤー炎神」前面

ビークルモード、その名も「ファイヤー炎神」はかっちりとした見た目の消防車。

オリジナル玩具版のデザインを色濃く受け継いだものになっています。

 

ウインドウの内部がシートのような見た目になっていたり、ナンバー部に番号がプリントされているのは新しい要素ですね。

ナンバーがオリジナル玩具の商品番号「C-001」なっているのがニクいところ。

 

「ファイヤー炎神」背面

リア部のナンバーにもしっかりプリントあり。

 

「ファイヤー炎神」側面

玩具は全世界共通仕様ですが、オリジナル玩具準拠で側面にしっかりと「消防庁」の文字が入っているのは日本のファンとしては嬉しいですね。

 

ビークルモードにははしご部の基部の回転、付け根の上下可動、はしごの伸縮、先端のバスケット部の可動、放水銃の可動といったギミックあり。

この状態でもモリモリ遊べます。

 

ミサイル部分はオリジナル版でははしごの根元のスイッチを押すことで全てが一気に展開して射出されるギミックがありましたが、今回は一つ一つ手動で起こすようになっており、ミサイルも分離しません。

今回の物はほぼコレクター向けの商品なので、ミサイルを失くす心配などが無いこの仕様は個人的にはアリだと思います。

 

オリジナル版でははしごの基部の横のシートにダイアクロン隊員や近いサイズのフィギュアを乗せられるようになっていましたが、そのギミックは今回も健在で付属のヘッドマスター「プラズマ」を座らせることができます。

そういえばアニメでもプラズマがビークルの上に乗ってるシーンがあったような。

 

さらにバスケット部分に乗せることも。

そもそもオリジナル版ではバスケット部が空洞になっていなかったので、今回はよりはしご車としてのリアルさが増しましたね。

 

「プラズマ」前面

…というわけでここでヘッドマスターの「プラズマ」を紹介。

予約受付時には付属が告知されておらず、後から出た情報で付くことが示唆されて驚きました。

まあ作中では重要なキャラではありますからね。

物としてはLGフォートレスマキシマスの「フォートレス」(海外版では「セレブロス」)の色違いです。

 

「プラズマ」背面

 

頭部アップ

小さいけど良い顔をしてます。

 

首、肩、股関節、膝が可動。

 

ヘッドモード

未だリメイクされていない「ブレイブ」の頭部に変形。

レジェンズ等のリメイクヘッドマスターのボディと合体させることができます。

フォートレスマキシマスを流用した「ブレイブマキシマス」は商品化される日が来るのでしょうか。

 

ビークルに話を戻しまして、このように3つに分割。

ファイヤーコンボイ」になる先頭のブロックは後ほど詳しく紹介。

 

後ろの2つのブロックをさらにこのように分割。

変形・合体に必須ではありませんが、左のパーツはさらにはしご部分とその下のベース部分を分割することもできます。

 

それぞれのパーツは変形させることでスーパーファイヤーコンボイへの合体パーツに。

 

基地モード

またパーツを合体させることで、基地モード「トランスリベア」になります。

組み方も見た目もほぼオリジナル版と同じです。

 

 

ファイヤーコンボイ

消防車の先端部分。

一見するとこれだけでは2輪しかなくてコロ走行遊びなどできなそうですが、実は手前にもう1輪あって3輪でコロ走行できるんですよね。

 

その理由は底面にコンボイガンが付いてるから。

オリジナル版と同じギミックですね。

 

取り出した「コンボイガン」。

赤い部分が回転するため、ビークルはコロ走行が可能になります。

 

さあ変形…と思いきや、胴体と腰の間のパーツが胴体側に入っていかない!

ここの固さは個体差があるようですが、自分の物はまったくビクともしないくらいガッチリ固まってました。

 

胴体を分解して内部パーツを露出させたところ。

胴体内部の空洞に対してそこを通るこの先端のグレーのパーツの幅が広すぎるのが問題で、先に発売された海外でも話題になっており、すでに対処法がネットで紹介されていました。

そこで先達の情報を参考にこの赤丸の箇所(反対側も)を少しヤスリで削って組み直したところ、普通に遊べるようになりました。

ただこれをやるとメーカー対応してもらえなくなる可能性があるので、もしやる場合はあくまで自己責任で行いましょう。

 

「ファイヤーコンボイ」前面

気を取り直してファイヤーコンボイに変形!

オリジナル玩具に比べて胴体、特に腰の部分が大きく横に広がっており、大腿部も太くなってだいぶガッチリとした体型に。

おそらく合体後のプロポーションの方を重視してのアレンジかと思われます。

旧版では塗装だった胸のウインドウ部分が綺麗な色のクリアパーツになり、内部ディテールも見えることで引き締まった印象になったのは好ポイント。

 

「ファイヤーコンボイ」背面

背面も雰囲気はほぼオリジナル版と似た感じ。

オリジナル版でバックパック的な部分に搭載されていた音声ギミックはオミットされており、代わりに頭部の収納スペースや、合体時の補助になるパーツ(詳しくは後述)が配置されています。

 

頭部アップ

頭部はオリジナル版より少し角ばった感じにアレンジされてますが、相変わらずのイケメンっぷり。

目もオリジナルと同じメッキになっているあたりにこだわりが感じられます。

 

頭部を別の角度からも。

ひたすらイケメン…。

 

コンボイガンは背中に付けておくことができます。反対側も可。

またスーパーファイヤーコンボイ時も同じようにしておけます。

 

スーパーファイヤーコンボイへの合体準備状態。

これまた一見オリジナル版と同じように見えますが・・・

 

背中のパーツを展開して腰のパーツを挟み込むようにして支えられるようになっており、これによってスーパーファイヤーコンボイ/ゴッドファイヤーコンボイ時の安定感が格段に増しています。

旧商品の最大の弱点を克服する素晴らしいアイデアで、本商品最大の注目ポイントと言っても過言ではありません。

 

スーパーファイヤーコンボイ時の腕「ファイヤーナックル」や、ゲタになるパーツを変形させた「トランスマイン」の装備もオリジナル版と同様に可能。

 

オリジナル版と比較。

今回の方が一回り大きくなってます。

目立つ違いは体型や胸のクリアパーツのほか、腕の側面の赤いパーツの位置が変更されていて、よりアニメ作中の見た目に近くなっています。

前述の通り今回の物は合体後のプロポーションを優先させてる感じなので、素のファイヤーコンボイとしては旧版の方がヒロイックな体型かなと思います。

 

 

スーパーファイヤーコンボイ

「スーパーファイヤーコンボイ」前面

ファイヤーコンボイにアーマーを装着させ、スーパーファイヤーコンボイ完成!

見た目の雰囲気はかなりオリジナル版に近いですね。

首が微妙に長く見える点だけちょっと気になりますが、煽りの角度で見ると印象が緩和されます。

※2025/06/09追記:コメントにて首はもっと押し込めるとのご意見をいただきまして、改めて試してみたところ、↓の画像くらいまで縮めることができました。これならイイ感じですね。アドバイスありがとうございます!

 

「スーパーファイヤーコンボイ」背面

唯一見た目が大きく変わった点として、背中のはしごの配置が左側から右側になり、先端のバスケットも折り曲げずにまっすぐのままになりました。

旧玩具の方がアニメと合っていたので、今回なぜこのように変更したのかは謎。

やろうと思えば同じようにはできるので特に問題はないですが。

 

頭部アップ

頭部は少しディテールアップされ、全体のバランスも少し変わりましたが良い顔をしています。

目とアンテナがちゃんとメッキになっているのも嬉しいですね。

 

頭部を別の角度からも。

顔だけ見ても消防車モチーフなのが伝わってくる見事なデザイン。

 

指の可動は元からあった親指に加え、それ以外の指も1パーツ成型ですが根元から動かせるようになりました。

 

胸のパネルは開閉でき、中にはエネルゴンマトリクスが収納されています。

 

パネルの開閉はオリジナル版でもできましたが、今回の追加要素としてマトリクスの着脱ができるようになりました。

 

取り外したマトリクス。

クリアパーツに塗装がされていて見た目も綺麗です。

 

さらなる追加ギミックとして、外したマトリクスをファイヤーコンボイの背面のボックス内に付けられるようになりました。

こういう細かい配慮、ありがたいですね。

 

 

オリジナル版との比較。

オリジナルも良いプロポーションなのですが、腰の部分に注目すると今回の方が横幅が広がってる分、安心感のあるスタイルになりました。

素のファイヤーコンボイのスタイルは旧版に譲りましたが、こちらはリメイク版の方がバランスが良いですね。

 

 

アクションなど

ファイヤー炎神、出動!

 

トランスフォーム!

 

 

 

ファイヤーコンボイ!

オープニング風に変形!

変形パターンは下半身はほぼオリジナル版と同じで、上半身はアレンジや変更あり。

工程が同じ部分も動かしやすさは格段に向上しており、旧版に比べて変形させやすくなっています。(あくまで先述の腰の不具合を解消した状態での話にはなりますが)

 

可動性は旧版からして凄かったので大きな変更点は大腿部の縦ロール軸追加くらいなのですが、全体的に安定感が増しているため感覚的な動かしやすさはかなり向上しています。

手首に関しては旧版がボールジョイントで今回が軸回転(しかも以前は無かった肉抜き穴もある)という、順番が逆っぽい感じになってますが、安定感はあるので特に不満はなし。

 

バランスをとれば片足立ちも可。

 

変形用の可動箇所を使えば胴体を腰の上から前後にも動かせるので、腰回転と組み合わせると捻ったような動きも可能に。

 

ファイヤーナックル!

旧版では”ナックル”と言いつつ平手にしかできませんでしたが、指可動が増えたことで拳っぽく見せることが可能に。

 

トランスマイン!

カッコいいですがパーツの保持力はやや緩めです。

 

足首の可動は旧版で唯一少し物足りないと思っていた箇所で、今回改善されていることを期待してましたが、意外にも旧版と同じボールジョイント接続のままで可動範囲もほとんど変わってませんでした。

現在の感覚だとあまり接地性が良いとは言えないレベルなので、ここはもう少しアレンジしてほしかったですね。

 

気を取り直して、スーパーファイヤーコンボイへパワーアップ!

 

 

 

 

巨大合体! スーパーファイヤーコンボイ!!

アーマーの装着方法はほぼオリジナルと同じですが、肩アーマーはよりしっかり固定されるように改善されてます。

ちなみにこの写真ではオリジナル版のようにはしごの位置を向かって右側にしてみました。

 

可動に関しては、足首に接地可動が追加されたのが旧版との特に大きな違いですね。

全体の造りの安定感も、大きさと重量が増してる関係でファイヤーコンボイ時よりさらに恩恵が感じられます。

肩の内側(胴体側)の部分で前後スイングもできるようになってます。

 

片足立ちキックも可。

はしごを支えに使うこともできます。

 

ブリザーストーム!

旧版では無理だった、両腕ではしごを支えてのブリザーストームのポーズも可能に。

こういうところで進化が強く感じられますね。

 

最後は兄弟であるゴッドマグナスと一緒に。

次回の中編ではゴッドマグナスと、付属武器にして新キャラ(?)のブルーボルトを紹介します。

 

 

総評(ファイヤーコンボイ/ゴッドファイヤーコンボイ)

まずオリジナル版の出来が発売された時代を考えると圧倒的なハイクオリティだったため、リメイク玩具としては「1」だったものが「10」になったというより、「7」くらいあったものが「10」に進化したような印象なのですが、それでもこの差が本当に晴らしくて。

「だいぶ良い出来だけど、強いて言えばこことこことあそこがもうちょっとこうだったらなあ…」

みたいに思ってた箇所がほぼ期待通りになったような感じですね。

 

見た目の変化よりも実際に手に取って遊んだ時の感触の方が進化を感じられるものになっていて、元々大好きなキャラクターだったこともありかなり満足度の高いアイテムになってます。

ただそれだけに、腰の不具合が本当に勿体ないですね。

それさえなければ99点を付けられた玩具だったと思います。(マイナス1点はファイヤーコンボイ時の足首)

 

…といったところで、中編の「ゴッドマグナス/ブルーボルト編」に続きます。↓

 

※後編「ゴッドファイヤーコンボイ編」はこちら↓

 

コメント

  1. ご意見 より:

    首押し込めますよ。お好みの長さにどうぞ

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