見た目がほぼ初代玩具のまま可動箇所などを増やした新シリーズ『ミッシングリンク』より、
第一弾アイテム「C-01 コンボイ」のレビューです。
パッケージ
もうパッケージからすでにレトロ感全開。
コンボイのイラストはオリジナル版とは異なりますが、オリジナル版を手掛けた上田信氏による新規イラストというのが嬉しいところ。
背面は前面以上に当時版そのままっぽいデザイン。
玩具のコンボイG1版のパッケージイラストのポーズをとってる!(あとでこのレビューでもやります)
底面には商品情報。
側面にはがっつりポーズをとってるコンボイが写ってます。
というか知らない人が手に取った場合、ここを見ないとこんなに動かせる物だとわからないという…。
中身はなんと発泡スチロールに収まってます。
TFで最後に発砲スチロールを見たのはいつだったかもう思い出せない…。
コンボイ本体
まずはコンボイ本体のみから紹介。
よ~く見ればオリジナル版と異なる部分は所々あるものの、一見しただけではほとんど違いがわかりません。
材質の一部にはダイキャストも使用されており、手触りや重量感もオリジナルとよく似ています。
また天面にはシークレットエンブレム有。
ロボットモードも当然ながらオリジナル版そっくりですが、腕や脚を少し開いて立たせられる時点でもう感動もの。
股関節部分の変形機構の変化や可動の追加により、後ろから見た時の腰周りのみオリジナルとはけっこう違った見た目になってます。
頭部もオリジナルに似せられてはいるものの、全体のバランスや額のデザイン、目の塗り方などが違っていて少し印象が変わってます。
もちろんどっちが良いとか悪いとかいうことはなく、これはこれで良いなという感じ。
当時版では平面の上にシールを貼って表現されていた腕のメカの部分は、しっかり造形と彩色がされたものになってます。
また親指以外の4本の指が1パーツで開閉できるようになっており、手首の回転も有り。
腕と同じく平面+シールだった脚部の膝と爪先の部分もモールド有り+彩色に変更されてます。
胸部の内側には後述のマトリクスを取り付けるためのマトリクスチャンバーが増設されています。
チャンバーは取り外し可能で、外すと中にはシートがあってオリジナル版に近い見た目になります。
ダイアクロン隊員などのミニフィギュアを持っていれば大元ネタのバトルコンボイのように乗せて遊ぶこともできます。
胸部カバーを閉じるとこんな感じ。
この状態の方がオリジナル版の見た目に近いのでしっくりきますね。
可動に関しては近年のレガシーシリーズ等とは少し手触りが異なるもののフルポーザブル仕様を実現!!
主だったところを説明すると、
首は横回転、腕は肘から縦回転(造りは変わってるけどオリジナルと同じ動き)、胴体が前方向に曲げられる、腰回転あり(但し干渉するので範囲は狭め)、大腿部縦ロール、爪先(足首全体ではない)といったところ。
また肘と膝はクリック関節になっていて安定感もあります。
昔とほぼ変わらない見た目のままこんなに動くようになったことに驚きです。
コンテナ/ローラー
続いてコンテナを紹介。まずはコンボイと接続したビークルモードで。
やはりコンボイのビークルはこの状態が落ち着きますね。
コンテナはだいたいオリジナルと同じですが、一応さらっとギミックを紹介していきます。
コンボイ本体と分離したあとは左右のアウトリガーを展開することで自立が可能に。
後部のスロープを展開することで、中にローラーやサイズの合う別売りのTF等を収納できます。
ローラーを射出するギミックはなくなってます。
コンテナの左右を展開すると基地モードに。
コンテナ中央奥の部分は各部を展開してミサイル(後述)を取り付けることでスペシャル高射砲になります。
各部のアームが可動し、ミサイルはスプリングギミックでの発射遊びも可能。
コックピットは左右に向きを変えることができ、キャノピーの開閉もできます。
こちらもダイアクロン隊員と絡めて遊ぶのに良いですね。
ミサイルは新品開封時はランナーになっており取り外して使用します。
高射砲には2本が取り付け可能で、残りは予備。
スペシャル高射砲はコンテナから分離させて遊ぶこともできます。
底面に車輪が6つ付いており転がし走行も可。
そしてお馴染みの整備ドックモード。
コンボイや他のTFなどを立たせて遊べます。
さらにはコンボイ本体と接続してサイバトロン移動基地や、
移動攻撃態勢にもなります。
G1当時版玩具、ひいてはダイアクロン「バトルコンボイ」から変わらず存在するギミックですが、本当にプレイバリューの塊ですね。
そしてコンボイを構成する三大要素の最後の一つ「ローラー」。
転がし走行が可能です。
後部中央のパーツを回転させることで警光灯が展開します。
その他の付属品
定番の武器、レーザーライフル。
当時版の物は本来のグリップ部分であろう箇所が持てない造形だったので、今回は持てるように形状が変わってます(後ろ側の5mmジョイント部分)。
ライフルはローラーにも取り付け可。
オリジナルには無かったエナジーアックスも付属。
エネルギー捕球パイプ。
コンテナやローラーに取り付けることが可能。
コンテナに取り付けた状態。ちょっと持て余します。
また写真のようにコンテナにはレーザーライフルも取り付けておけます。
新規の付属品の一つ、マトリクス。
メッキでピカピカです。
コンボイの胸のマトリクスチャンバーに取り付け可。
収納して胸部カバーを閉じた状態。
今回のコンボイは指が動くのでこうして手に持たせることもできます。
各部に貼り付けるシール。
貼る場所が指定されているものと、好きな場所に貼ってよいものと、貼るする必要がない(本体に彩色されている)ものが混在しています。
なお今回のレビューでは使用しません。
これまた懐かしい雰囲気のコレクションカードも付属。
イラストはやはり今回の新しいもの。
カード裏面。
シークレットフィルム。
パッケージ背面のスペックチャートのところを見たり色んなことに使えるやつです。
そして様々な情報が書かれたリーフレットも付属。
中身の一部。
最近の玩具にはあまり付属しませんが、こういうのちょっと嬉しいんですよね。
アクションなど
サイバトロン総司令官、コンボイ出動!
トランスフォーム!
おおまかな変形工程は旧玩具版と同じで、ざっくり言うと腕と脚と頭を展開するだけなのでとても簡単。
そんな中でやはり今回の一番の目玉は拳パーツの着脱がなくなった点ですね。
開発側としても心残りだったそうですが、いちユーザーとしても正直「惜しいなあ」と感じる箇所だったので個人的にもかなり嬉しいです。
ではさっそくアクション!
腕部に関してはオリジナルもけっこう動きましたが、やはり首・胴・腰が動くと出せる雰囲気が違ってきます。
そしてオリジナルでは絶対無理だったキック!
射撃ポーズも決まる!
エナジーアックス!
ここで旧玩具版と同じ型であるTFコレクション版(左)と比較。
雰囲気を近づけるため今回のミッシングリンク(ML)版の方はマトリクスチャンバーを外してあります。
目立つ部分だとライト部やバンパーの穴の有無、前輪のホイールの形状などが異なりますがほとんど間違い探しレベル。
ロボットモードでも。
コレクション版は腕と脚にシールを貼ってませんがそこは目をつぶってください。
ともあれこうして並べてみると顔の雰囲気の違いがわかりやすいですね。
あとはML版の方がほんのわずかに背が高いですが、脚の付け根の構造が変わったためと思われます。
2体同時にアクション!
ほぼ同じ見た目なのにできることが違いすぎて脳がバグります。
気を取り直してML版で旧玩具版パッケージイラスト再現ポーズ。
一瞬オリジナル版でもできそうなポーズに見えますが、脚が前方向にまったく動かせないので無理なんですよね。
これができるようになっただけでも感慨深いです。
そして今回の新たなパッケージイラストのポーズ。
完全再現とはいきませんでしたが、それでもここまでできるようになったのは凄いなあ。
動いたあとは整備も大事。
最後は再び旧型(コレクション版)と。
総評
情報が出た時からそのコンセプトに惹かれて発売を楽しみにしてたのですが、実際に手にして感じた魅力は想像以上!
オリジナルの魅力である変形のシンプルさと頑強さに、現代の技術による可動性が加わるとこんなにも面白いアイテムになるとは!
気兼ねなくガシガシ遊べて変形も難しすぎないものが好みの自分にとってはかなり理想に近い変形玩具で、手持ちの全TF玩具の中でも上位のお気に入りになりました。
元々の初代コンボイが最初期のTF玩具の中では特に出来が良い方なので、同じようにできるアイテムは限られそうではありますが、ぜひとも他のキャラクターも見てみたいですね。
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