
スタジオシリーズの『トランスフォーマー ザ・ムービー』からのラインナップより、
コマンダークラス「オプティマスプライム」(和名「コンボイ」)のレビューです。
オプティマスプライム本体

これまでに発売された数多のG1コンボイ系玩具の中でもトップクラスの理想的なスタイル!
各部のディテールも程よい感じで、色分けもアニメのイメージとしては必要充分。
全高は19cm弱くらいとコマンダークラスとしては小さめですが、オプションパーツを含めてのボリュームだと思われるので、適正なサイズかなと思います。

背中にはビークル時のガワパーツが少しだけ折り畳まれて配置されてますが、大きすぎるということもなく良い塩梅です。

顔も理想的…というか個人的な好みに非常に近いバランスの造形で嬉しい限り。
マスク部分はよくあるシルバー塗装ではなくグレーになっていて、宣材画像を見た時は正直「シルバーの方がいいな」と思ったんですが、実物を見るとこれはこれでアニメの雰囲気が出ていて悪くなく、特に不満には感じませんでした。

頭部を別の角度からも。
既存の玩具で言えばマスターピースのMP-10やパワーオブザプライム版に似た感じで、良い面構えです。

ビークルは言わずもがなのトレーラーヘッドで、G1玩具版ばりの四角っぷりが素晴らしい!
あくまでアニメ版のためかウインドウ部分に色が付いており、実車的なリアルさは少し抑えられてますが、もしかしたらいずれカラーリングが異なるバージョンが出るかもしれませんね。

先に発売された海外版ではテールランプ部(ロボット時のかかとパーツ)に組み間違いがあったようですが、今回の国内版では修正されている模様。

ホイールもしっかり塗装されてます。
サイバトロンエンブレムはアニメ準拠の細い線で描かれてますが、通常の線が太いバージョンも需要がありそうな気が。

胸部ハッチは左右に開き、さらに『ザ・ムービー』で描かれていた上方向に開くカバーもあり、その中にマトリクスが収納されています。
マトリクスはアースライズ版等に付属したものと同造形のもので、今回の本体に対しては少し小さめに見えますが、劇中でもこのくらいのサイズ感だったと思います。

コンボイ本体に指可動があるため、ちょっと不格好ですがこのように人差し指に引っかけてマトリクスを持たせることができます。
ちなみに人差し指はなぜか他の指に比べて妙に太く作られていて、このギミックのためなのか強度的な理由なのか、ちょっと気になりますね。
オプション

ここからはオプションパーツを紹介。
まずはおなじみ「レーザーライフル」に、射撃用のエフェクトパーツ2個と「エナジーアックス」。

エフェクトパーツはレーザーライフルの先端などに取り付けることができます。

レーザーライフルのビークルモードへの取り付け例。

エナジーアックスは手に持たせるタイプではなく、手首部分だけ変形させてその先端に取り付けるようになってます。

続いてこちらは劇中再現用のエフェクトパーツ。

2つずつ組み合わせてビークルモードの下部に接続することで、劇中の変形シーンを演出することができます。

続いて「ローラー」。
コロ走行が可能で、上部に5mm穴が2か所あり、レーザーライフルなどを取り付けることができます。


シートにはタイタンマスター/ヘッドマスターなどを乗せることができます。
画像のようにMP-10コンボイ付属のスパイクも乗せられました。

また後述のコンテナも牽引することができます。

というわけでメインのオプションであるコンテナを紹介。
この画像はスタンド(手前の2本のグレーのパーツ)を引き出した状態で、本体やローラーと接続する際には後方に畳みます。

本体と接続した状態。
コンテナ付きのアイテムのレビューでは毎回言ってますが、本当にこの状態はなんともいえない安心感がありますね。

珍しいギミックとして後部タイヤの部分が開き、そこにエフェクトパーツ等を収納することができます。
少しでもパーツをまとめておけるのはありがたいことこの上なし。

後部ハッチは開閉可能で、デラックスクラスのTFなどを収納することができます。

また左右にある青いアウトリガーを展開してから、

このように展開することもできます。
左右にはレーザーライフル、エナジーアックス、射撃エフェクトパーツをしっかり固定することができます。

伝統の高射砲も各部のアーム可動やハッチの展開ギミックあり。
また基部にはローラーを固定することができます。

高射砲部分はコンテナから取り外すことができ、このようにローラーとの合体も可能。
なんだレトロなロボット玩具のような味わいがあって良いなあ…。

もちろんこの状態でもアームを展開できるほか、射撃エフェクトを付けて遊ぶことも。

最後は立てて整備ドックモードに。
これもコンテナではお馴染みのギミックですね。

そしてスタジオシリーズ恒例の背景台紙。
コンボイとメガトロンの最後の対決が描かれた地球のサイバトロンシティですね。
アクションなど

♪You got tha touch… You got tha power…

コンボイ「トランスフォーム!」




変形については、これまでのG1コンボイ系玩具のパターンをベースに細かい部分で新しいアイデアが盛り込まれてる感じで、過去のGENERATIONS系よりは手順が多いけど、マスターピースよりはだいぶラクですね。
ビークル時の各部のパーツの固定もしっかりしており、隙のない手堅い造りといった印象。

可動についてはレガシー等の基本箇所は当然のように搭載されており、可動範囲が特別広いわけではないものの、干渉するような箇所がほとんど無いので動かしやすいです。
各部の関節は全体的にちょっと固めですが、緩いよりは確実に良いので個人的には好印象。
唯一、両肩に付いているパイプパーツのみちょっと触っただけでクルクル回ってしまうので、可能な方はここだけ渋みを調整しても良いかもです。

片足立ちキックもできますが、脚が重いためスタンドなしでバランスを取ろうとするとハイキック気味になります。

立て膝も難なく可能。
ライフルで少し隠れてしまってますが、フロントスカート(?)部分は前方に跳ね上げることができます。

前述の通り人差し指に独立可動があるので、「私にいい考えがある」ももちろん可能。

「サイバトロン戦士、アターック!」的なポーズ。
このポーズ好きなので、これができる玩具は嬉しいんですよね。

エナジーアックス!
実は『ザ・ムービー』では使う場面は無いですが、コンボイ玩具ではもはや定番。

整備ドックと。
コンボイ自体が大きめなのでなかなか迫力があります。

ここで比較的最近発売されたコンボイ玩具たちと。
左からレガシーユナイテッド、オートボット ヘッドクオーター、そして今回のSS86版。
みんな違ってみんな良い!
全てこの半年以内に発売されたものですが、こんな短期間に出来の良いコンボイが次々と出る時が来るとはなあ…。

最後は背景台紙を使ってスタジオシリーズの主だったメンバーと。
どれも決定版と言えるクオリティのアイテムばかりで、本当に良い時代になりましたね。
総評
一言、完璧ですね。
強いてウィークポイントを上げるとしても、本当に肩のパイプが緩いくらい。
見た目よし、変形よし、可動よしと言うことなし!
ついに誕生した、初代コンボイ玩具の一つの極点と言って良いでしょう。
今後もし「一つだけコンボイが欲しい」という方がいたら、迷わずこれを強く勧めます。
自分は同型の同キャラのトイはあまり欲しくならない方なんですが、これはちょっと出来が良すぎるので、可能ならばマスクをシルバーに、ウインドウを透明に、肩のエンブレムの線を太く、腕や脚部に塗装を追加した、例えるならMP-10のようなカラーリングのバージョンが出たら買ってしまうと思います。ぜひお願いします。
あとは近いサイズのメガトロンが現状無いので、(銃に変形するのが難しければ戦車等でも良いので)今回のコンボイと良い感じに並べられるメガトロンを熱望します!
タカラトミー様、何卒よろしくお願いいたします!
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